数年前から、俳優・髙橋里恩の出演作を追いかけています。
そして、彼がどの役も独創的に演じていることに驚かされてきました。
彼は小さな役でも、二ノ宮隆太郎の「若武者」のような重要な役でも、
素晴らしい演技をする俳優です。
現代の日本映画界で活躍する若手俳優の中で、
彼ほど複雑怪奇な人物の表情を演じられる人はあまりいないと思います。
高橋里恩は同世代の感情やニーズを表現しています。
視線で、ちょっとした仕草で、セリフの言い回しで、
沈黙で、怒りの表現で。
日本の映画界は今こそ、この俳優の演技力を取り入れるべきでしょう。
アミル・ナデリ
映画監督
二ノ宮隆太郎監督の作品を追うことに喜びを感じる。
『若武者』はその大胆な青春描写により、
二ノ宮隆太郎の才能を明示し、
現代日本映画において唯一無二である
“自らの声”を貫く意志を高らかに宣言している。
カルロ・シャトリアン
前ベルリン国際映画祭アーティスティック・ディレクター
唯一無二のスタイルで世界を圧倒し続ける
二ノ宮隆太郎監督、待望の最新作
監督・主演を務めた長編第二作『枝葉のこと』(2017)が第70回ロカルノ国際映 画祭、さらに前作『逃げきれた夢』(2023)が第76回カンヌ国際映画祭に正式出品されるなど、国境を越えて着実に評価を積み重ね、様々な立場に置かれた 人々の“生き様”にフォーカスしてきた二ノ宮隆太郎監督。待望の最新作は、3人の若者を主人公に描く青春群像劇で、主演には期待の新世代俳優・坂東龍 汰、髙橋里恩、清水尚弥が抜擢された。彼らを取り巻く大人たちには、木野 花、豊原功補、岩松了ら実力派俳優らが名を連ねる。さらに、音楽ユニット・ group_inouのimaiが長編映画では初めて音楽を手掛け、予測不能な展開に 彩りを加える。
寄る辺ない日常の中で
「人生」へ疑問を抱きながら、
未来に抵抗する若者たちの物語
「善/悪」「生/死」「自/他」という人生の普遍的な問いに独自の目線で光を当てる
鋭い言葉の応酬と、不穏かつ美しい絵画的ショットの連続で、
日本映画の新たな地平を切り拓く衝撃作が誕生した。
「誰もが観たい映画ではなく、誰かが観たい映画を つくる」をミッションに掲げる新レーベル、「New Counter Films」第一弾作品。
Story
工場に勤める寡黙な渉(坂東龍汰)、
血の気の多い飲食店員の英治(髙橋里 恩)、
一見温厚そうに見える介護士の光則(清水尚弥)は、
互いに幼馴染の若者 である。
ある晩秋の昼下がり、暇を持て余した彼らは
“世直し”と称して街の人 間たちの
些細な違反や差別に対し、無軌道に牙を剥いていく。
その“世直し” は、徐々に
“暴力”へと変化してしまうのだった─。
Cast
Director
監督・脚本
二ノ宮隆太郎
Written & Directed by
Ryutaro Ninomiya
この映画の若者は、一見とても幼稚なことを話します。
ですが、この世界をどう生きていくことが
自分にとって、他人にとって、世界にとっての
革命になるのかということを真剣に思考します。
素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと
他に無い映画を作りました。
ぜひ観ていただけたら幸いです。
Profile
1986年8月18日生まれ(37歳)。神奈川県出身。
2012年、初の長編作品『魅力の人間』が第34回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞し、海外映画祭でも好評を博す。2017年、監督、主演を務めた長編第二作『枝葉のこと』が第70回ロカルノ国際映画祭の長編部門に選出される。2019年、長編第三作『お嬢ちゃん』が公開。前作『逃げきれた夢』はカンヌ国際映画祭ACID部門に正式出品された。俳優としても活躍しており、『山女』(福永壮志監督、23)、『LOVE LIFE』(深田晃司監督、22)、『ヤクザと家族』(藤井道人監督、21)などへ出演し、強い印象を残している。
Staff
エグゼクティブ・プロデューサー:堤 天心 関 友彦
プロデューサー:鈴木徳至
撮影:岩永 洋
録音・整音・効果:松野 泉
美術:福島奈央花
スタイリスト:小笠原吉恵
ヘアメイク:河本花葉
編集:長瀬万里
音楽:imai
助監督:平波 亘
制作担当:大川奏耶 井口 慶
宣伝:加藤智子
宣伝協力:青木基晃
宣伝美術:畑ユリエ
スチール:伊藤奨
メイキング:ヨシダシゲル
英語字幕:ドン・ブラウン
予告編:川添彩
企画協力:國實瑞惠
製作:コギトワークス U-NEXT
制作プロダクション・配給:コギトワークス
Presented by New Counter Films